戦前の予想をいい意味で裏切ってくれました。本当にみんな頑張ってくれましたが、この日のMVPは誰が見ても本田でしょう。数字上は1得点1アシストですが、遠藤のFKのアシストも含め、実質2アシストでしょうね。1本目のFKをいきなり無回転FKで決めてくれました。いやあ鳥肌が立ちました。まさに有言実行の男。格好いいです。そして、次の直接FKのチャンスは先ほどの本田の一発でGKソーレンセンも本田を必要以上に警戒したんでしょう。私は位置的に遠藤が蹴ると思っていましたが、GKはノーマークでしたね。一発で仕留めた遠藤も素晴らしかったですが、FKの壁も完全に右利きの選手が蹴るのを想定した壁ではありませんでした。あのカーンも「壁の作り方が全く駄目だった」と言っていたそうですが、普通に空けている側の壁の横を通されていましたからね。敵がいない状態でテクニックだけが求められるFKは日本人の得意分野。日本はFKだけ見れば世界のトップレベルなんですが、遠藤のFK技術を侮っていましたかね。3点目は、岡崎が言っていたように、ほぼ本田の得点と言ってもいいぐらいのGK・DFを引きつけてのラストパス。エゴイストではなく、チームのために最善のプレーを選んだ本田選手は本当に本当に素晴らしい!
それにしても2点を先制し、3点を奪うという全く予想していなかった展開でした。もちろん、一発で仕留めた本田と遠藤が素晴らしいんですが、最初に蹴った2本の直接FKがそのまま得点につながってしまうとは…。やはりW杯は、いや、サッカーは何が起きるかわかりませんね。
次はパラグアイ。付け焼刃だった新しいシステムに少しずつ選手が慣れ、熟成してきている感じがしますし、2勝して予選リーグを突破したここまでの自信と、本田や松井など選手がいまだ満足できていない現状未満足、さらに上を目指す精神状態に、大きな可能性を感じます。